サティヤ・サイ・ババは、2011年4月24日に逝去された。僕が大学生だった頃、日本では、手から白い粉を出す聖人「サイババ」として有名で、様々なテレビ番組で特集されていたのを覚えている。インドに行くのなら、一回会いに行ってみようと思っていた。ただ、サイババがどころに住んでいるかなど全く知らず、唯一の情報は、ベンガルールの近くにサイババの修行場(アシュラム)がある、という話を聞いただけであった。
※このシリーズは大学生時代のインド旅行回顧録です。当時の旅行メモを元に記載しています。都市名等は、原則現在の名称で表記しています。
※画像はお借りしました。
~2000年3月20日(月)の日記 インド滞在29日目~
ベンガルールに戻ってきた。今回は兄貴と一緒に。というのも、インドに来たらサイババにあってみよう、ということを、インドに来る前に兄貴と話していた。そして、サイババは、ベンガルールの近くにいるらしい、という情報だけ噂レベルで知っていたからである。
結果、「偶然は必然」という言葉を僕は信じているが、あっさりとサイババのいるアシュラムに到着してしまったのである。
ベンガルールで、ホテルに向かう帰り道、道に迷ってしまった時があった。その時、通りの脇で停まっていた、あるリキショーが「どうした?」と言ってきたので、「カリヤンホテル知ってる?」と聞くと、なんと無料でホテルまで乗せていってくれた。
そのリクショーに「サイババに会いたいのだが...」とそれとなく聞いてみると、サイババは、ホワイトフィールドという場所におり、ベンガルールからそう遠くないということを教えてくれた。
そのリクショーによると、サイババは1年の大半を「プッタパルティ」という場所で過ごすらしいのだが、1年に2か月だけ、ホワイトフィールドに来るんだとか。
その親切なリクショーと約束し、翌日、ホワイトフィールドまで連れていってもらったのである。
ホワイトフィールドのアシュラム入り口のイメージ
※画像はお借りしました。
ホワイトフィールドのアシュラムに到着し、アシュラム内にある5人用のドミトリー(1日15Rs=約37円)にチェックインした。アシュラム内にいる人々は、国ごとにグループを形成しているようで、僕たちは日本人グループの人に声をかけ、ミーティングに参加してみた。
※画像はイメージです。
ミーティングの場所は、なんとも不思議な空間...なんというか、ドラゴンクエストⅤの天空城に来たような(わかりずらい)、ともかくなんとも言い難い雰囲気なのである。心地よい雰囲気である。
ビブーティ(サイババが出す白い粉)をもらい、少し舐める(この際、選択肢はなかったのである)。徐々に体がスッとしたような感じがした...........
つづく